爆発

2005/05/15

5月7日、ヤンゴンで連続爆発事件が発生したそうです。

ミャンマー:ヤンゴン市内で相次ぎ爆発、死者数十人か バンコク竹之内満】

7日午後3時ごろ、ヤンゴン市内の少なくとも3カ所で大きな爆発があり、ミャンマー軍事政権は国営放送を通じ、犠牲者を「11人死亡、162人負傷」と発表した。AFP通信は死者は数十人になると報じている。
現地消息筋によると、いずれもほぼ同時刻に相次ぎ発生、連続爆弾テロと見られている。ミャンマーでは先月26日、第2の都市マンダレーの市場で爆弾テロがあり、十数人が死傷。ヤンゴンでも昨年12月21日、爆発があり死者が出た。現地消息筋などによると、今回の爆発のうち1カ所はヤンゴン中心部の貿易センタービル内で発生。同所では「タイ貿易フェア」が開かれていた。また、他の2カ所はショッピングセンターで発生、建物内にいた一般人が多数巻き込まれたと見られる。国営放送はソーウィン首相が事件現場を視察した様子を伝えるとともに、テロ事件の容疑者グループとして、ミャンマー最大の反政府少数民族組織「カレン民族同盟」(KNU)や「シャン州軍」(SSA)などを名指しで非難する声明を発表した。
〔後略〕

毎日新聞 2005年5月7日 20時33分

この記事では、ミャンマー軍事政権は少数民族組織の犯行であるとの見解を示しているとのことですが、その後見解を変え、国民に対し情報提供を求めているとの続報が入ってきており、さらには情報相が記者会見で「超大国の有名組織」=CIAに矛先を向けるなど、政権側も事件の背後関係をつかみきれていない様子が窺えます。

いずれにせよ、大好きな国、大好きな人たちのいるミャンマーを襲った暴力の嵐は、悲しくもあり、残念でもあります。とはいえ、現実を直視すればミャンマーとておとぎ話のような平和の国ではもちろんなく、多民族国家にとって避けられない民族対立・自治問題、国境地帯における麻薬生産、隣国タイとの数百年にわたる確執などを抱えてきています。それでも、もしかするとかつて私がヤンゴンで撮ってきた下の写真に映っている、明るく、生き生きとして、敬虔な人々のうちの何人かが上記の事故に巻き込まれたかもしれないと思うと、いてもたってもいられない思いがします。

とりあえず私にできることは、現地の友人チョチョルィンさんに電話をかけて安否を確認することくらいですが、その電話も仕事の都合と時差の関係でなかなかかけられず、もどかしい限り……。

その後電話をかける機会が得られて、チョチョルィンさんの元気な声を聞くことができました。安堵。〔2005/05/22追記〕