入門

2006/01/10

Yahoo!の新着ピックアップのコーナーに「ア・ヤング・パーソンズ・トゥ・70年代80年代ROCK」というサイトが紹介されていました。「ロックを知らない若人のための、70年代・80年代ROCK名作講座」というなかなか壮大なコンセプトで、参考までにYes(危機)やKing Crimson(宮殿)の項を読んでみると、多少笑える部分もあるもののけっこう同意できます。ただ、この「ア・ヤング・パーソンズ・トゥ……」はさすがにおかしい。すぐ気付く通りこれは「ア・ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ……」でなければならないし、実はこのサイトの管理人さんも後から気付いてはおられるものの、既にリンクが張られていたりするのでそのままにしているのだとか。

それはともかく、このサイトを見て思い出したのが、そういえば私が最初に買ったKing Crimsonのレコードは、『宮殿』でも『戦慄』でもなくて『A Young Person’s Guide To King Crimson』だったということ。2枚組で、アンリ・ルソーの絵をさらにシュールかつグロテスクにした感じのジャケット。『宮殿』から『レッド』までバランスよく選曲されているほか、Greg LakeではなくJudy Dyble(Ian McDonaldの彼女だったそうな)による「I Talk to the Wind」が収録されていました。今でも実家にあるだろうか?今度探してみよう。

ところでこの「A Young Person’s Guide To …」は、要するに「○○入門」ということ。もとはブリテンの「青少年のためのオーケストラ入門」からきているのだと思いますが、あれこれ応用が効く表現です。ちょっと検索したところ、各種洋物ミュージシャンはもちろん、

  • A Young Person’s Guide To 安全地帯
  • A Young Person’s Guide To ナイアガラ(大瀧詠一、懐かしい!)

なんていうのも(サイト名ではありますが)出てきます。それなら

  • A Young Person’s Guide To 美空ひばり
  • A Young Person’s Guide To 三波春夫

というのもあっていいし、私としては

  • A Young Person’s Guide To ハリー・ポッター

とか欲しいかも。いや、ハリー・ポッターは子供たちが現役で読んでいるのですから、「Young Person’s」ではなく「Middle-aged Person’s」か……。