対応

2006/01/12

米リーバイ・ストラウスは、「iPod対応ジーンズ」を今秋発売するそうです。どういうのかというと、ジーンズのサイドポケットに外から見えにくい形でiPodを収納するクレードルが組み込んであるのだとか。さらに、

– A special joystick remote control is externally designed into the jeans’ watch pocket to enable operation of the iPod.- A handy retractable headphone unit has been built directly into the jean to help prevent tangles and efficiently manage the iPod earphone wires.

と、なんだかよくわかりませんがテクノロジーのかたまりのようです(いずれもLevi Strauss & Co.のリリースから引用)が、さすが気が利いていると思ったのは

– The jean is machine washable once the iPod is removed.

とわざわざことわってあること。確かに、いくらiPod対応でも洗えなくては困ります。

当然、山ヤの私としてはこの記事にインスパイアされて山道具に応用できないかを考えるわけで、すぐに思い付くのは「iPod対応ザック」。ショルダーベルト前面にiPodのクレードルがあれば操作は簡単。イヤホンはiPodからそのまま伸ばしてもいいですが、それでは芸がないのでちょうどハイドレーションシステムのようにザックの雨蓋の前、つまり後頭部あたりから必要最小限の長さでケーブルが伸びるようにすれば多少の薮漕ぎでもひっかける心配が減ります。それにもともと荷物を運ぶためのザックですから、電源はiPodのバッテリーではなくザックに積んだ電池を使うことにすれば、音楽を聴きながらの長期縦走も可能です。山で聴くなら、多少ベタですがやはり『The Sound of Music』から「Climb Every Mountain」でしょう。「Edelweiss」でもOK。

もう少しハードなアクティビティを伴うアルパインクライミングの場合はどうか?素直な発想は「iPod対応ヘルメット」でしょう。私が使っているヘルメット(下の写真参照。Intel Core Duo搭載)などは薄いシェルの内側に厚めの発泡スチロールの層があってそこで衝撃を吸収するようになっているので、iPodを埋め込むこともそれほど難しくなさそうです。

重くなっては困るので電力供給はバッテリー頼りとならざるを得ませんが、ここ一番の気合を要するピッチだけでもJulie Andrewsが歌う「I Have Confidence」を聴くと自信がみなぎって突破できそうです。ただし、間違っても「So Long, Farewell」など選曲してはなりません。そのままこの世におさらば、ということになるような気がします。

……と、ここまで書いてきてはたと気付きましたが、それではパートナーのコールが聞こえないからクライミングになりません。え?最初から気づけ?ごもっとも。