呆気

2006/03/14

今日は早めに帰宅(といっても22時)して、ちょっと腰を据えて専門書を読むことにしました。BGMとして選んだのは、最近購入したWeather Reportの 『Black Market』(1976年)と『Heavy Weather』(1977年)です。

時代を反映してZawinulのOberheimがちょっと出しゃばり過ぎていますが、カラフルでスペーシーな楽曲群はいずれもとてもよい出来。そしてもちろん、Jaco Pastoriusのベースは最高です。自分には、たとえ56億7千万年かかっても、こういうベースは弾けないなぁ。

しかし同時に、これらに収録されている「Black Market」や「Birdland」「Teen Town」を聴くにつけ、この後にドラムにPeter Erskineを獲得して最強のリズムセクションで録音されたライブ盤『8:30』でのプレイがいかに凄まじいものであったかが再認識されます。特に「Teen Town」でのPeterの強靭無比のリズムとJacoの目も眩むようなベースリフの疾走感(ZawinulやサックスのShorterは途中から呆気にとられていたかも?)は、『Heavy Weather』でのそれとは全く別の曲と言ってもいいほど。このライブに立ち会えた聴衆は、誰しもが人生最高の瞬間に居合わせた幸せを噛み締めたに違いありません。

……なんてレビューなんかしてないで、本を読まなくては!