終了

2006/03/31

ニフティがパソコン通信サービスを終了しました。

1987年4月15日にサービスを開始したNIFTY-Serveを私が利用し始めたのは、転職して京都に住み始めた1991年の11月23日。日経テレコンの記事検索サービスを自宅で利用したいがために、富士通が出していたモデムカードを「京都の秋葉原」と呼ばれる寺町通四条下ルで買ってきて、ワープロ専用機のラップトップOASYSに挿し電話回線につないで2400bpsくらいでダイヤルアップ接続をしていたと思います。

当時はNIFTY-ServeとPC-VANがパソコン通信の2大ブランドですが、メールの相互接続は行われておらず、インターネットメールとのやりとりもできない閉じた世界。画面は文字がだらだら流れるCUIで、GOコマンドで見たいサービスへ飛びます。その後、自分の環境がMacintoshにかわり、モデムも徐々に高速化したことをいいことに「ComNifty」「魔法のナイフ」「茄子R」という巡回ツールの組み合せで必要な情報を自動ダウンロードしまくるようになって、ニフティの役割が仕事用の情報収集から遊びや学びへとがらりと変わりました。

中でもボランティア管理者がテーマ別に運営する「フォーラム」と称するユーザーグループが星の数ほどあるのが面白く、その中から関心のあるフォーラムを選んで参加すると同好の士同士で交流できるようになるのですが、私がよく見ていたのはアップル関係(FMACUG)とか登山関係(FYAMA)とか音楽関係(FROCKの「プログレ隔離室」)とか。モデムでの接続が安定しないとき、ATコマンドの秘術を開示し合う場所などというのも見に行ったものです。ある意味、ニフティのフォーラムは、私の青春だったかもしれません。

パソコン通信のニフティよ、長らくありがとう。そして、さようなら。