空耳

2007/04/20

音友Mickyさんのブログで紹介されていたタモリ倶楽部の「空耳アワー」の名作のいくつかを辿って見ていくうちに、ジプシーキングスの「ベン、ベン、マリア」に行き当たりました。これは凄い!ディスプレイの前で爆笑してしまいました。

この曲の本来の歌詞は

No te vayas, vuelves ya
tú no me dejas t
ú no me digas, olé

なのですが、これがどういうわけか

あんたがた ほれ見やぁ 車ないか こりゃまずいよ……

と聞こえて、画面では路駐の車をレッカーに持っていかれた男女が途方に暮れてしまっています。この作品、放映された回で最高賞品のジャンパーを獲得しただけでなく、「第1回空耳アワード」の栄誉にも輝いた有名作品で、いまやジプシーキングスの説明には必ず引き合いに出されるほど。

そんなわけで買ったのが、ジプシーキングスの『The Very Best of Gipsy Kings』です。麒麟淡麗<生>のTV-CF曲として大ヒットした「ボラーレ」を筆頭に、いかにもラテンな「バンボレオ」、陽気なコーラスが印象的な「ジョビ・ジョバ」、なぜか『鬼平犯科帳』のエンディングに使われていたインストゥルメンタル曲「インスピレイション」など、親しみやすい曲が並んでいました。もちろん(?)日本語版の解説では「空耳アワー」での受賞のことにも触れられています。

なお上記の「ベン、ベン、マリア」は、イントロのギター、その後のコード進行、情熱的なカンテと流麗なギターソロなど、真面目に聴いてもなかなかの好曲です。しかしその歌詞をスペイン留学経験のあるクライミング仲間Y女史に見てもらったところ行かないでくれ、君はすぐに帰ってくるさ。捨てないでくれといった意味だそうですが、Y女史曰く「サザンのスペイン語版みたいなもので、ぜ〜んぜん聞き取れません」なんだそうです。

そりゃそうでしょう、明らかに日本語であんたがた……と歌っているのですから。