骨休

2008/08/11

今日は夏休み。このところ山行が続いているので、一日骨休めをおいて、次の週末の北岳に備えようという魂胆です。で、昼にふらふらと近所を歩いていたところ見つけたのが、タバコの自動販売機に貼られていたこの案内。自分はタバコを喫わないのでタスポカードの仕組みをよく知らないのですが、要するに未成年者が自動販売機でタバコを買えないようにするためのICカードですかね。

このわかりやすい解説の中で目を引くのがお姉さんの声に従いの部分です。そういえば飲食店などでいい歳をした男性客が明らかに自分より若いウェイトレスさんを呼ぶときに「お姉さん!」と声を掛ける光景は普通に見掛けますし、その「いい歳をした男性」を私も「おじさん」「おやじ」と形容したりしますが、実はあまり自分と歳が離れていなかったりします。これはどうしたことでしょうか。

しばし沈思黙考の末にハタと膝を打ったのですが、思うに、日本人は赤の他人を直接呼ぶときに使える適当な人称代名詞を持っていないので、その場に実際には存在しない子供を媒介にした仮想親戚関係を樹立し、その子供の目線で相手を呼ぶという高度なテクニックを駆使しているのではないでしょうか?図解すると、こうです。

もちろん、相手の職業がわかっていれば「センセ!」とか「シャチョーさん」とか呼べますが、その際イントネーションを誤ると、こちらの魂胆を怪しまれるので注意を要します。まったく日本語は、奥が深い。

しかし、たかがタバコの自動販売機の解説1枚にムキになって考察を加えて(おまけにブログまで更新して)、これで本当に骨休みになっているのかという疑問が最後に残りました。