奏者

2008/08/14

いま発売中の雑誌『Player 2008年9月号』の表紙は、ご覧の通りJimmy Page大先生のお姿。LesPaulを低い位置に構えた大先生もいいですが、やはりこのダブルネックEDS-1275が一番映えます。記事はRobert Plant、John Paul Jones、そしてJimmyへのインタビューが中心で、再結成ワールドツアー実現の可能性について、残念ながらかなり悲観的な内容になっているのが目を引きます。

が、これを買ったのはZepの消息を知りたかったからではなくて、この中にRushの使用機材解説が堂々11ページ、それも全てカラーページで掲載されていたからです。コアなRushファンを自任する私としては大変うれしいのですが、それにしてもなぜに今、Rush?

Rushは『Snakes and Arrowsツアー』の2周目を先月終えたばかりで来日の予定もなく、ここで日本でのプレゼンスを高めておく必然性は必ずしもありません。にもかかわらず、他にもたとえば産經新聞の8月3日の音楽面でRushのNYライブレポートが載り、興奮した記者がロック界最高の演奏技術を誇るすさまじいパフォーマンスに度肝を抜かれた。と書いたばかりか勢い余ってコールドプレイの公演を翌日見たが、彼らの演奏がセミプロバンドの音に聞こえた。とColdplayファンの逆鱗に触れそうな論評をするなど、Rush待望世論を喚起しようという策動が垣間みられます。あるいは、発売が待たれるライブDVDのプロモーション企画なのでしょうか。

その辺りの詮索はあえてしないことにして『Player』の記事。もっぱらギターとベースの紹介に紙面を割いていますが、新しい発見だったのが、Geddyの後ろに並んでいる3台のチキンロースター(下の写真のドラムセットの向かって右側)の正体です。

私がトロントで彼らのライブを見たとき、演奏の途中でコック風のスタッフがチキンに油を塗ったりしていたのでただのジョーク、飾りだとばかり思っていたのですが、記事によればこれはベース専用モニター・スピーカー。Geddy曰く「ホットでテイスティなサウンド」なのだそうですが……本当かな?