仮想
2008/09/26
近年IT業界で話題のキーワードの一つに「仮想化」というのがあります。この「仮想化」、一応の定義は次の通り。
リソースの物理的特性を、そのリソースと相互作用するシステム / アプリケーション / エンドユーザーから隠蔽する技法。
これだと何のことかわかりにくいですが、思い切り平たく言えば、単一の物理ディスク上に複数の論理ディスクを設けてそれぞれにOSやアプリを載せたり、逆に複数の物理ディスクをあたかも単一のディスクであるかのようにふるまわせたりできる技術、ということになります。データセンターでのサーバ統合による効率化とか、ストレージ統合によって大容量データ保存と耐障害性の向上を実現したりとかするわけです。で、この技術をMacに適用するとどうなるかというと、自宅のIntel iMacがWindowsマシンにもなるという次第。
自宅で仕事をする場合、これまでは会社貸与のノートPCを持ち帰り、VPNで会社につないで職場のデスクトップPCにリモートデスクトップでログインして……というオーソドックスな方法をとっていたのですが、生まれてこのかたアイスバイルより重いものを持ったことがない虚弱体質の私にとって、会社貸与のノートPCを毎日持ち歩くのは重いしかさばるので苦痛(←単にものぐさなだけという説も)。ちょうど今月から、どのPCからでも(極端な話、ネットカフェのマシンでも)USBキーを挿し込めばセキュアに社内システムにアクセスできるSASTIKサービスの利用が開始されたので、自宅にWindows PCさえあればOKという状態になったのですが、机の上に鎮座しているのはiMac。ただし、CPUはIntel。だったら、Mac上でWindowsを使ってしまおうというわけです。
そこで、iMacにVMware Fusionをインストールして、その上にWindows Vistaを載せてみました。メモリーの入れ替え(2GB→4GB)作業に加え、インストール時に待ち時間があるので2時間あまりかかりましたが、作業を終えて仮想マシンを起動してみると、Windows Vistaはすんなり動いてくれました。
Apple純正のBoot Campだと二つのOSはリブートしなければ使い分けられませんが、VMware Fusion上であればMac OS Xで起動したiMacの上でWindowsを立ち上げることができ、Windowsの操作への切り替えやMacからWindowsへのファイルコピーなどもシームレスに可能。もちろん、本来の目的である会社へのアクセスも問題なし。よしよし。
ついでに、IEで自分のサイトをチェックすることもできます。