日食

2009/07/22

今日は、日本では46年ぶりの皆既日食。当然、前回の記憶などあるはずもなく、事実上初めての体験です。太陽が月に隠されるというと、どういうことになるんだろう?一瞬、下の画像のような想像もしてみましたが……。

さすがにそういう間の抜けたことにはならず、あいにくの雨模様もあって下のように薄ぼんやりとした眺めになっただけでした。

このときは豊洲の本社で打合せ中だったのですが、突然、一群の女子たちがフロアの西から東へドドドドド!と駆け抜けていって、南東角の窓から空を見上げて「凄い、凄い!」と興奮していました。どうやら雲を通して75%欠けた太陽の姿がちらりと見えたようなのですが、それもほんのひとときのことで、すぐに雲に隠されてしまったようです。

打合せを終えて外に出ると、道を行く人も皆、空を見上げています。アステカの宗教が大量の生贄を必要としたのは、太陽や月を永遠に運行させるために犠牲を捧げる必要があったからだと何かで読んだことがありますが、何百年も、あるいは何千年も昔から、日食のたびに人々はこうして空を見上げ、不思議に打たれたり、不安に駆られたりしたのでしょう。まさに、Primitive things stir the hearts of everyone.(「Mystic Rhythms」lyrics by Neil Peart)というわけです。