軍政
2009/09/11
今年の年末は、久しぶりにミャンマーを訪れることにしました。彼の地では昨年5月に大型サイクロン「Nargis」が猛威を振るって大勢の死者を出したのですが、軍政の国ゆえの情報統制のせいなのか、通信インフラがダメージを受けたからなのか、当時ヤンゴン在住の知人にメールを送ってもノーリプライ。これはほとぼりが覚めるまで連絡はつかないな……と諦めてから、気がつけば1年以上が経過していました。
それでも、そろそろ年末の手配にかからねば、というタイミングになった8月下旬、かつてミャンマー国内での各種手配を依頼したエージェンシーに祈るような気持ちでメールを送ったところ、翌日にはリプライがあって、私のこともちゃんと覚えて(記録して)くれていました。そして気になる情報、すなわち知人のチョチョルィンさんは健在なのか?にも、彼女はもちろん無事で、今年の年末にガイドしてくれるとのこと。やれうれしや。
……と、ここまでは良かったのですが、なにしろミャンマー相手のこと、メールのやりとりがなかなかスムーズに進みません。8月25日に最初のリプライが返ってきて、だいたいどんな行程を希望しているのか?という問い合わせを受け、この点についてはWe look forward to the pleasure of hearing from you soon.
ということだったので早速その日のうちに返事を送ったのですが、翌日届いたメールは
Please kindly reply me if you received my mail because sometimes our mail server was many problem in Myanmar.
あら、やっぱりそうなのね。再度メールを送ると今度は届いたようでしたが、もう一度の往復の後にまたしても
Did you receive my mail?
Within this week, I would like to make your itinerary and quotation.
うーむ。ここは忍耐が肝要であろう……とまたしても当方からのメールを再送。
こうしたやりとりの末にようやく送られてきた仮日程表を見ると、限られた日程の中でヤンゴンを入出国口としつつ、バガン周辺とマンダレー周辺とをそれぞれ2泊して見て回る合理的なプランです。どちらも以前訪れたことがある場所ではありますが、今回の旅の眼目はバガン平原で見る2009年最後のサンセットと2010年最初のサンライズですし、マンダレーに関しては以前の訪問時に私がお腹をこわしてホテルに沈殿することになったため、当時予定していたアクティビティがこなせていなかったことを、チョチョルィンさんが覚えてくれていたのでした。
このプランに満足であること、国内線の料金が確定したら費用総額を知らせてほしいことをメールで返して1週間。今日届いたヤンゴンからのメールをいそいそと開いてみると、そこにはなぜか前回送られてきていたメールと同じことが記されており、その冒頭の段落に書かれていたのは……
Did you receive undermentioned mail?
Sorry for my side.
これは軍政のせい?どうもそんな気がしないなあ……。