茶技
2010/08/17
Bunkamuraオーチャードホールで、話題の「CHA」を見てきました。名前の通り、神農がその薬効を見出したというお茶にまつわるストーリーを軸にしたいくつかの場面をつなぎ、そのそれぞれでアクロバティックなパフォーマンスを繰り広げるというもの。中国雑技がベースになってはいますが、エアリアルなど西洋サーカスの要素も取り入れてあり、照明や衣装も大変洗練されたものになっています。
さすが中国四千年の歴史の技。右上の画像にある棒の上での宙返りがとりわけダイナミックでしたが、これを1人だけでやるのではなく、男性の肩の上に女性が乗って棒の上に立ち(棒を支える方も大変)、そのまま2人で一気に宙返りして棒の上に降り立つという大技も出てきて、度肝を抜かれました。他にも、人間ピラミッドでの縄跳びとか、4段くらいの人間タワーの最上段で演技していたパフォーマーが横向きにごろんと落ちて客席から悲鳴が上がったと思ったら下のサポーターが1人ではっしと受け止めたりとか、息を飲む場面が次々に出てきます。
場面転換がちょっと冗長な感もなきにしもあらずですが、シルク・ドゥ・ソレイユのような道化の要素は少なく、硬軟取り混ぜた技の数々をひたすら繰り出してくる潔さにも好感。おすすめできます!ちなみに会場で売っているパンフレットも、お茶の歴史や愉しみ方の解説が充実した丁寧なつくりで、買ってよかったと思える出来でした。
それにしても、随所に示される女性パフォーマーの柔軟性にはびっくり!おまけに鍛えられた筋力と引き締まった身体を併せ持っているのですから、彼女たちがボルダリングをやったら、きっと相当強いだろうな。