内職

2011/11/09

Tシャツを持参するのを忘れて「登處 八丁堀」へ向かってしまった私。仕方ない、それなら現地調達するか、と前から気になっていた「登處 八丁堀」オリジナルTシャツを購入しました。

前は三日月とウサギの組み合わせ。 背中の鳥獣戯画的な図柄は、左から「くらっしゅぱっど」「まんとる」「きょん」。

このTシャツは、「Tシャツくん」というプリントキットでフセさんが一枚一枚手作りしているものです。まさに家内制手工業の世界!手製ですから、完全に同じものは二つとないはずです。そしてこの日のチョコレートはおなじみM&M'sと、総帥曰く「キョロちゃん」。キョロちゃん?……チョコボールのことでした。どれをとってもほぼ均質のキョロちゃんに対し、M&M'sの大きさや形のバラつき具合がいかにもアバウトなアメリカ人のメンタリティを象徴しているようですが、これはこれで味わいがあって、私は好きです。

ところで、この日ジムでの話題の中心になったのはこれらのチョコレートのことではもちろんなくて、NHKで放映が始まった「ボルダリング入門」のテキストでした。総帥が「尾川智子さんは確かにきれいなんだけど、こんなに肩の筋肉を強調したウェアにしなくても……」とジャブを繰り出せば、番組をチェック済みのフセさんは「チャレンジャー役の男の人、いかにも仕事ですという感じでつまらなそうな顔をしてたよ」と真っ向からストレートパンチ。私は番組を見ていないので論評できませんが、テキストだけでもなかなか楽しめます。たとえば、課題のセッティングに関するコラム。

女性が設定する場合、あえて細かい動きを使って男性を落とすような課題をつくったり、逆に男性が設定するときは、リーチが長くないと届かないような課題をつくったりと、ちょっとした意地悪を組み込んで、登る人を楽しませたり困らせたりします。

そうか〜?セッターはそんなに根性が曲がっているかなあ?と総帥もフセさんもウケていましたが、実は2人が作る課題が互いに相手にとって意地悪な性格を持っている(フセさんのはパワー&リーチ系、総帥のは狭いスペースでの柔軟性を要求するムーブ系)ことを私は知っています。また、Q&Aのコーナーではこんなのがありました。

Q:ジムで友達をつくったり常連さんと仲よくなるためのコツは何ですか?

A:ジムでは、自分よりもレベルが上の知らない人に対しても「ガンバ!」と応援しましょう。

これには「PUMPT-WALLで友達を……」とジム名を特定した方がいいんじゃないの?という声が複数上がりました。確かに、ジムによって「常連さん」の醸し出す雰囲気は違いますからね。この点は、PやTのような巨大ジムに対してアットホームなサイズの「登處 八丁堀」が持っているアドバンテージかも。ただし、だからと言ってこの番組を見た人が「登處 八丁堀」の狭い空間までも埋め尽くすようになっては(私としては)困るのですが。