甲虫
2011/11/13
先日紹介した「The 25 best basslines of all time」の中には当然Paul McCartneyもランクインしているのですが、選ばれていた曲は「Taxman」でした。もちろんこれも悪くはないのですが、もっとメロディアスでいいベースラインがあるんじゃないのか?と思いながらYouTubeを渉猟していて見つけたのが、こちら。
「ビートルズ中後期サウンド追求バンド」を標榜する甲虫楽団のメンバーが、The Beatlesのいくつかの曲のベースをカバーした映像の一つ。歌心に満ちた「Something」のこのベース、本当に何度聴いてもうっとりしてしまう美しさです。
これがおなじみ、Höfnerのヴァイオリンベース。しかし、Paulは1965年にはRickを使用していたんだぜ(この曲のレコーディングは1966年)というコメントが入ったかと思えば、この曲のミュージックビデオではPaulはHöfnerを使っているけど?という反論が入り、さらに別人からこんなコメントが入るといった具合。
McCartney always used the Hofner on stage because it is lightweight and easier to move with. The Rickenbacker was almost exclusively used in the studio in a seated position.
おぉ、そうだったのか……というか、そこまで知っていて初めてビートルズファンと言えるのかも。
ちなみに、これらのコメント合戦を通じてPaulはFender Jazz Bassも使用していたということを知りました。PaulとJazz Bassの組み合わせはピンときませんが、Chris SquireやGeddy LeeのようにバリバリのRickenbackerユーザーだった人たちも、曲によってはJazz Bassを使用していたり(Chris)、あるいは完全にJazz Bassユーザーに転向したり(Geddy)しているくらいですから、Jazz Bassはやはりどんなベーシストに対しても訴求力を持っているのかも。