印西
2012/10/28
加須でのワールドカップから5年がたち、再びクライミングワールドカップが日本にやってきました。今年は、千葉県印西市の松山下公園総合体育館が会場です。土曜日の予選はパスして、セミファイナルとファイナルがある日曜日に観戦することにしました。
千葉ニュータウン駅からのシャトルバスで会場に着くと、カラフルなゲートとマムート象がお出迎え。
体育館に入ったときは、セミファイナルの途中でホールド清掃のための休憩時間でした。先に来ていたさとし&よっこ夫妻とここで合流しましたが、2人は右前方の見やすい位置を確保してくれていました。ありがとうございます!
セミファイナル再開。マヤ・ヴィドマー(左)とラモン・ジュリアン(右)が同時に登るの図。特にこの2人は、別格の登りで何の苦労もなく完登していました。
セミファイナルが終わって、ただちにホールド替えにかかりました。ファイナリストは、次の通りです。
- 女子
- Charlotte Durif
- Mina Markovic
- Noguchi Akiyo
- Dinara Fakhritdinova
- Oda Momoka
- Johanna Ernst
- Maja Vidmar
- Kim Jain
- 男子
- Romain Desgranges
- Sean McColl
- Min Hyunbin
- Magnus Mitboe
- Mario Lechner
- Amma Sachi
- Jakob Schubert
- Ramon Julian
スポンサーは八海山酒造とマムート。
昼食をとるために外に出たら、こんな光景も。
スポンサーに敬意を表して、一合瓶を買いました。
ファイナル開始。客席に向かって手を振るファイナリストたち。そして、女子ファイナルは素晴らしい結果になりました。完登したのは、ミナ・マルコビッチ1人だけ。最後に出てきたキム・ジャインもラストホールドまで手が届いて、そこでクリップできていればセミファイナルの結果によって優勝だったのに、惜しくもフォール!
女子ファイナルが終了して、男子用にホールドを付け替えている間に、キム・ジャインの前には記念撮影やサインを求めるファンが長蛇の列を作りました。おそらく疲れてもいるし、試合の結果に落胆してもいたでしょうが、キム・ジャインは嫌な顔一つせず、延々と続く記念撮影にすてきな笑顔で応じ続けていました。
ふと気付くと、さとし&よっこ夫妻も野口啓代さんと記念撮影中。こりゃ負けられない!……というわけで、時間ぎりぎりでキム・ジャインとツーショット。実は私、前から彼女のファンなんですよね♪最後の最後までファンサービスに努めてくれた彼女に、カムサハムニダ。背中の筋肉は見事な逆三角形だった彼女ですが、握手してみると手は小さく、そして女性らしい柔らかさでした。
一方、男子ファイナルは左壁から登って途中で右壁に移り、そこからいったん下がった後に右端を登り返すというトリッキーなラインでしたが、明らかにセッターが難易度の設定を誤ったようです。何しろ、ファイナリスト8人のうち7人までもが完登してしまったのですから。その結果、セミファイナルの成績によってラモン・ジュリアンの優勝ということになりました。男子ファイナルがこういう結果になったのは残念でしたが、それでも世界のトップクライマーたちのクライミングは迫力満点。見ている方が手に汗かいて、チョークバッグが欲しくなるほどでした。そして、それぞれに個性的なムーブで核心部を突破していく彼らの姿を見ると、クライミングもまた自己表現の手段の一つなのだなということがわかります。かたや自分を翻ってみると、今年はジャンルを問わずチャレンジングなテーマを設定していなかったことに気付き、ちょっと反省。この冬は、フリーもアルパインも気合を入れ直そうと思いました。