寄鍋

2015/10/24

下の写真は、今夏のシャモニー旅行の際にコスミク稜登攀の途中で撮ったもの。写っているのは私です。同行の現場監督氏が撮ってくれたこの写真はお気に入りの1枚で、 Facebook等でのカバー写真に採用しているほどなのですが、自宅のすぐ近くの寿司屋さんの店先に、この光景とそっくりの枯山水風の石組みがあって、この前を通るたびににんまりしてしまいます。

この石を組んだ造園師は、もしかしてコスミク稜を登ったことがあるのか?などとあり得そうにない想像を逞ましくしつつ、間もなく母の80歳の誕生日ということもあってこの土曜日は実家へ足を運んできました。

主役のはずの母をほっぽり出しての父との1局目は右下の白の大石を取り込んで圧勝、2局目は囲い合う展開でわずか1目差の負け。そして3局目はいいところなく地を稼がれて完敗です。

気分良く勝ち越した父が采配をふるったのは、寒い季節にぴったりの寄せ鍋。我が家では鍋とすき焼き(だけ)は父が奉行になることに決まっています。そこに合わせて私が持参したのは、モダンなラベルがユニークな岩国のお酒「五橋」純米吟醸ひやおろしですが、すっきりまろやかで飲みやすく、つい飲みすぎてしまいそうになりました。普段はあまり飲む方ではない母もグラスで2杯ほども飲んでくれましたから、気に入ってもらえたのでしょう。もっとも、熱燗党の父の方は早く別の酒にしたい様子でそわそわしていましたが……。