霜月

2015/11/05

11月。IHIの本社ビルの前の街路樹には、クリスマスシーズンのイルミネーションが飾られ始めました。日中の設置時にはテストのためか点灯されていたものの、夜間は本番を待って暗いまま。

そして、年末が近づくとやはりやってくるのが喪中の知らせです。

北海道の岳友カト氏の奥様から届いた喪中のハガキ。「おや、なんでヒデミさんから?」と文面を見ると、2月にそのカト氏が亡くなったとの連絡でした。事の次第はわかりませんが、まだ61歳と普通に元気にしているはずの年齢です。すぐに奥様宛にお悔やみを書きましたが、こちらもショック。共通の友人に問い合わせてみたところ、3年ほど前に大腸ガンを患って手術後に早期退職し、帯広近くに定住して自給自足の農業生活に入っていたそうですが、ガンが再発したのでしょうか。

カト氏は元同僚で、南アルプスの白根三山縦走(1987年)や南部縦走(1988年)をご一緒した後、彼や同じ岳友のスー氏が北海道に転勤してからは、大雪山の縦走(1989年)や日高の幌尻岳(1990年)、知床半島(1991年)を一緒に歩きました。

その後両氏はそれぞれ北海道で結婚して定住することになり、雨竜沼湿原(2000年)、手塩岳(2001年)に同行してもらいました。そして最後に一緒に登ったのは低山の平山(2006年)で、このときはスー氏に加えてカト氏の奥様のヒデミさんも山に登ったのですが、山行中を通じてのカト夫妻のオシドリぶりは今でも強く印象に残っています。それだけに、ヒデミさんが気の毒でなりません。彼女は確か私と同い年だったと思いますが……。

例年同様の喪中ハガキの季節ではありますが、今年はもうあまり届いてほしくありません。