香菜

2016/01/30

「アイスクライミングは道具で登る」とは、よく知られた格言です。この格言に従って、アイゼンの前爪を換装し、アックスの刃を研いでもらって準備万端。しかし、この週末は無常の南岸低気圧通過。都心ではかすかに雨が降る程度でしたが、各地の氷瀑は雪で埋まってしまったかもしれません。

そんなわけで、登處紐部の掲示板で呼び掛けあって久しぶりに日吉の「ビッグロック」に向かうことになりました。すると、このことを聞きつけた現場監督氏からFacebookのメッセンジャーで自分も参戦していいか?との連絡あり。

私「小田和正!」(=オフコース) 現「サークルK!」(=サンクス)

……いわゆるオヤジギャグ系。

この日、日吉に集合したのは、上述の登處紐部の面々(よっこさん・チオちゃん・トモミさん・ハマちゃん)と現場監督氏、それに一昨年葛根田川でご一緒したモモリさんです。モモリさんとは1年3カ月ぶりでしたが、相変わらず小さいのにびっくりしました(←驚く方がおかしい)。

よっこさんは今月中旬に八ヶ岳からの下山の途中で負傷して以来半月ぶりのクライミング、チオちゃんとモモリさんはクラックへのトライ、と言った具合にそれぞれの課題をもってのトレーニング。

また、モモリさんがクラックをやりたいというのが日吉を選んだ理由でしたが、他の面々も代わる代わるトライしたところ、意外にもトモミさんにクラッカーの才能があることがわかり、一同の賞賛を集めました。一方、相変わらず足の指の爪が死んでいて自分のシューズを履けない私はクラックなんて無理。レンタルのぶかぶかシューズを駆使し、足置きに神経を使わなくてもよいガバホールド&かぶり系の課題を選んで、めでたく赤■5.11aを買い上げることができました。

ところで、よっこさんのビレイをしているときに背後から「どこかで見たことがある」「思い出した、塾長さんだ」とひそひそ声が聞こえてきました。振り返って「私?」と訊ねてみると、男性2人の片方は一昨年の岩根山荘でのアイスクライミング講習でいろいろ教えて下さったヤマザキ氏で、もう1人も「出合小屋で会ったことがある」と言っていました。もうこのサイトの中で何度も書いていますが、山の世界は本当に狭いと思いますね。それがイヤというわけでは別にないのですが。

こんな具合にそれぞれに成果をあげて、打ち上げはなぜか餃子。おいしかった!

それにしても、モモリさんがこんなにパクチー好きとは知りませんでした。私もパクチーは大好きなので、またそのうちジムでご一緒して、クライミングの後は山盛りパクチーを食べましょう。