玩琴

2022/12/17

知人カネコ氏の家でのクリスマスパーティーにお呼ばれ。コロナ禍のためにこうした集まりは長く開かれておらず、こうして彼の家にお邪魔するのは3年ぶりです。

ドレスコードに「アクセサリーや腕時計以外で、キラキラ輝くものを一つ身に着けること」というのがありどうしようかと悩みましたが、どうにか条件をクリアしました。

各種デコレーションの最奥には立派なツリーが鎮座し、ゴージャスなメニューがそれだけで食欲をそそります。

もちろん実際に登場する料理の数々やお酒の類も文句なしのおいしさです。これだけ作るのは大変だっただろうと思いますが、逆にこれだけの人数が集まらないと仕入・消費ができない食材もあるのだそうです。

イタリア産の生ハムが一切入ってこない状況の中、こちらはスペイン産パレタセラーノ。薄く削ぐことに四苦八苦の女子と指導役の男性のそれぞれの胸元のキラキラにも注目。

大きなターキーも登場し、その後にはチーズアソートとパイ、ケーキも。

プレゼントの交換も行われて和やかに華やいだパーティーだったのですが、その途中で驚くべき話が披露されました。

参加者の一人(ご婦人)は若い頃にデビュー間もないQueenのファンになり、17歳で彼らの初来日公演(1975年4月)の会場である日本武道館に赴いた際、お土産にとメンバー全員に和風小物を持参して公演終了後にPAスタッフに託したのだそうですが、なんと、そのうちBrian Mayに贈ったおもちゃの琴(Toy Koto)が『A Night at the Opera』(同年11月リリース)に収録された「The Prophet's Song」のイントロで使用されていたのでした。

こちらの動画の冒頭に出てくる琴がそれ。一緒にちらっと写っている印籠も彼女がメンバーに贈ったものだったので、日本でプレゼントされた個体であることは間違いないようです。また、次の動画の3分43秒以降にも、Brian Mayによる琴への言及があります。

さらに比較的最近、Brian May、Roger Taylor、Adam Lambertの3人が世界中のファンから送られたビデオメッセージのうち特にセレクトされたいくつかを見ながらその質問に答えるイベントが実施されており、その映像がこの日のパーティーでモニターに映し出されたのですが、そこでは彼女が自撮りした「自分が贈ったToy Kotoのことを覚えているか?」というメッセージが採用されていて、これに対しBrian Mayが「もちろん。大事な場所にとってある」と答えてくれており一同びっくり。質問が採用されるだけでもすごい上に、50年近く前のプレゼントをBrian Mayが持ち続けているというのもすごいことです。

そんなこんなのうちにお開きの時間となって、おいしく楽しく賑やかだったパーティー会場を後にしました。来年も皆で集うことができますように。