国図
2022/12/23
今日は国立国会図書館詣で。寒いながらも快晴の空の下の永田町の駅を出て、歩道に転がっているイチョウの葉っぱや銀杏を踏みつけてすってんころりと転倒しないように気をつけながら徒歩数分で到着です。
これまで国会図書館は、遠隔複写サービスでは利用したことがあってもじかに足を運ぶのは初めて。そのため利用方法に戸惑うことがあるのではないかと心配したのですが、事前に同館のサイトを覗いてみると懇切丁寧な解説動画があり、そのポイントをiPhoneのメモに書き出しておいたので困ることはありませんでした。
あらかじめオンライン利用でIDを得てあると、利用登録手続はスムーズです(でした)。
書籍は本館、雑誌は新館に分かれていて、本館から新館に行く際には本館で借りた書籍は返しておかないといけないのがちょっと手間かも。
15〜30分かかるということでしたが、この日はさして待つこともなくコピーをもらえました(もちろん複写枚数や混み具合によります)。
以上のすべての手続で威力を発揮するのがこの登録利用者カード。入退館、利用申請、到着確認、複写申込といったあらゆる場面で利用され、手続をスムーズにしてくれます。この万能カードを持つと、なんだか偉くなったような気分(笑)。
さて肝心の図書館訪問の目的は何かというと、我々が中学1年生のときに創設した麻布学園チェス部が今年(2022年)設立50周年を迎えたことを機に私を含む有志幹事団により現在制作中の記念誌に過去の国内外の公式大会での部員・OBの入賞情報を資料として盛り込むべく、日本チェス協会(2019年に活動終了)の会報「Chess通信」のバックナンバーを探すことでした。すると驚いたことに「Chess通信」は1996.2号から2018.11号までのすべてが製本されて図書館に保管されており、この間の日本チェス協会が関わった大会すべての結果が掲載されていました(よってこの期間の大会リザルトを記念誌に掲載することができそうだというメドがつきました)。これは大きな収穫です。
本題のついでに「Chess通信」をぱらぱらと読んでいると、かつてお世話になった会長の松本康司さんが急逝されたときの話や、ボビー・フィッシャーの入管拘束問題、今やチェス界のヒーローのひとりであるヒカル・ナカムラが「15歳でGM!」など時代を映すあれやこれやの話が掲載されており、また年を追うごとにチェス部の後輩に当たる方々が力を伸ばして活躍していく様子もわかって興味が尽きることがありませんでした。
この製本された「Chess通信」はもちろん図書館が作ったものではなく、日本チェス協会の会長代行をされていた渡井美代子さんが、ある程度のボリュームになるたびに製本した上で国会図書館に献本してきたものです。運営の不透明性から批判されることの多かった日本チェス協会ですが、こうして日本のチェス普及の歴史をかたちに残してきた功績は素直に評価されていいと思うと共に、我々の記念誌制作も同じように使命感をもって取り組まねばと決意を新たにしたところです。
奇しくも(?)この日は年末ジャンボ宝くじの販売最終日。せっかく外出したのだからと3,000円分購入し、帰りがけに自宅近くの氷川神社で当選祈願のお賽銭をあげてきました。この氷川神社の境内には上目黒氷川神社、目黒富士浅間神社、稲荷神社の三つの社があり、それぞれに100円ずつお賽銭をあげたので〆て300円。宝くじの結果がどうあれ少なくともお賽銭分は返ってくる計算ですが、そんなに計算高い振舞いをしていると神様の御利益が得られないのではないかという気もします。