竹花

2023/05/30

毎年恒例の大名筍の季節が今年もやってまいりました。大名筍が採れる鹿児島県三島村では近年竹の花が咲き、竹が枯れた後に生えてきた新しい竹の筍がいい出来で出荷されたのだそう。しかし、実はこの大名筍を焼いてほくほくにして食べる食べ方は「一由」オリジナルで、「一由」が直送してもらっている三島村が宣伝している食べ方も「採れたては生食(でも可)、数日たってもアク抜き不要でさっと茹でるだけ」です。

「一由」で大名筍を扱い始めた頃は市場を経由していたそうですが、市場関係者も食べ方がわからない。それに一般家庭にはこの筍を焼くことができる設備があることはまれなので、普通の筍の食べ方の延長線上でしか認識されていなかったようです。しかし「一由」でいただく大名筍は香り高くて甘さも際立ち、自然な歯応えの中に筍の命をほぼそのままいただいているような気持ちになります。

市場と言えば、この日のお造りには金目鯛が含まれていて背側と腹側の味の違いを楽しむことができるようになっていましたが、旦那さんの話によると近年伊豆では獲り過ぎのために形が小さくなってしまっており、今は千葉の方が良い金目鯛が手に入るのだそうです。まじですか!これまで何度か金目鯛料理を楽しみに伊豆旅行を重ねてきていたのですが、これからは房総旅行ということになるのかな。しかし「伊豆旅行」と「房総旅行」とでは言葉の響きの魅力にずいぶん格差があるように思えるのですが、これは気のせいでしょうか? ←千葉県に対して失礼…。

ごちそうさまでした。