雪川

年に何度かお誘いが来る(そしてそのうちの何度かは参加している)トツネ・カネコ夫妻のホームパーティー。2024年の新年会のお誘いを昨年末にいただき、その参加要項が「一人一品または一本持参」ということだったので、それではと雪川醸造のワインを持参することにしました。この雪川醸造は私の元同僚が脱サラして2020年に立ち上げたワイナリーで、出荷を始めてからまだ日が浅いものの評判の良いワインを生産しています。とは言うものの、ご案内をいただいて出席を決めたのが大晦日で、今からオンラインショップで注文しても新年会開催日である1月3日には間に合わないよなあと思いながら雪川醸造のサイトをチェックしていったところ、都内に取扱店があることがわかりました。

……というわけで、あらかじめ電話をかけて店頭在庫があることを確認した上で訪れたのは「ウィルトスワイン神宮前」。銀座線外苑前駅からショップに向かう道筋には青山熊野神社があり、年越の祓の茅の輪が設られていました。これを見ては参拝しないわけにはいかず、左・右・左と三回回って茅の輪をくぐった後に拝殿に進んでこの一年の無病息災の御礼を申し上げてから、やっと目的地を目指すことになります。かくして辿り着いた「ウィルトスワイン神宮前」はこじんまりとしたショップで、中では賑やかにワインバーを開催中の様子でしたが、扉を開けて中に入るとなんと雪川醸造の代表者、つまり私の元同僚の山平氏がその人の輪の中にいました。久しぶりの再会を喜び合うと共に、これ幸いと「特長の異なる2本を選んでほしいんだけど」と頼んで生産者本人にセレクトしてもらったのが、微発泡の「スノーリバー キャンベルソーダ 2022」とスティルの「スノーリバー デュエットロザート 2022」です。

2024/01/03

この日はまず母が入所している川崎市の施設に新年の挨拶に伺いました。歳をとっても息災でいてくれるというのは、何よりありがたいことです。

お正月と言えば花びら餅(裏千家)。そういえばあえて牛蒡を食べる機会というのはずいぶん減ったような気がします。

転じて14時過ぎに着いたトツネ・カネコ邸ではまずお屠蘇をいただき、しかる後に持参した雪川ワイン2種をお披露目しました。

とりわけ評判が良かったのは「スノーリバー デュエットロザート 2022」とぽん酢でいただく焼き牡蠣の組合せだったような。トツネさん、カネコさん、いかがでしたか?

トツネ・カネコ夫妻の心尽くしのもてなしの中で、立派な生ハムやバラエティ豊かな点心、それに各種の日本酒も出てきて、ひたすら食べて飲んで語り合って時間のたつのも忘れそうになりました。

2024年は元日に能登半島で震災が起き(被災者の方々にお悔やみを申し上げます)、1月2日には羽田空港で航空機同士が衝突炎上するなど波乱の幕開けとなりましたが、せめて私の身の回りにおいては、この一年が明るく健やかなものとなることを心から祈ります。