開花
道玄坂上の交番前の五叉路から渋谷マークシティに通じる通路の入口に立つ桜の木を、私は前々から「道玄桜」と呼んでその開花を楽しみにしているのですが、昨年は3月18日にもう三分咲きという状態になっているのを発見して、開花のタイミングを見逃したことを残念に思っていました。今年こそはと思ってはいたものの、昨年も書いたように通勤というものがなくなってしまった自分にとって、開花日に都合よく道玄桜の下を通ることができる可能性は相当に低いものです。しかし……。
2024/03/30
今年は暖冬だと言われていたのに3月に入ってから寒さが戻り、桜の開花は例年になく遅れていました。靖国神社の標本木の開花が宣言されたのが3月29日でしたが、これは平年より5日遅く、昨年より15日遅い観測で、2012年(3月31日開花)以来12年ぶりの遅さでの開花だったそうです。
我が道玄桜はと言えば、30日の朝にその下を通ったときはまだ開花してはいなかったものの、ピンクの蕾が既に綻び始めていて、これはこの日の内にも開花しそうだなと思いながら出先へ赴きました。
用事を終えて15時頃に再び道玄桜の下を通ったときに見上げてみたら、やはり数輪の花が咲いていました。聞くところによれば、開花宣言は標本木に5〜6輪以上の花が咲いたときをもって発せられるそうなので、こちらもぎりぎり開花したと言ってよさそうです。
2024/03/31
さらに31日になってみると、はっきりと花が咲き揃い始めています。これならどこから見ても開花した状態だと言えるでしょう。よしよし。
昨日今日の高い気温のおかげで一気に開花が進んだようですが、折よくちょうどのタイミングで道玄桜の下を通過でき、その開花に立ち会えたのは幸運でした。
今週は火曜日を除いてイマイチな天気が続くようですが、すくすくと花を広げていって、次の週末には満開の姿で道行く人々の目を楽しませてもらいたいものです。