酩酊

和光市でアユミさん飲み

2025/12/01

10月31日から11月22日までネパールに渡り、エベレスト街道の「スリー・パス・トレックThree Passes Trek」と呼ばれるトレッキングルートを歩いてきました。

そのコース概要は上の図の通りなのですが、この周回コースの中にチョラツェという山が聳えています。私の山友アユミさんは、私より半月早くネパールに入り、この山の登攀に挑んでいました。

これはディンボチェ近くの丘の上からクーンブ・コーラの上流方向を見た写真(2025/11/07撮影)で、左手前の山が聖峰タボチェ(6495m)、その右の白く突き出して見栄えのする山がチョラツェ(6440m)、右奥がロブチェ・イースト(6119m)です。アユミさんは友人と共に10月27日にチョラツェ登頂に成功し、その後この地方を襲った記録的な大雪をかわすべく必死の速度で下界を目指して、私がカトマンズに着いたときにはナムチェバザールへの脱出を果たしていました。

そして私がカトマンズからルクラに飛べた11月3日に、ここまで下ってきていたアユミさんと待ち合わせてがっちりとハグをし彼女の偉業を賞賛した後、日本に帰ったらまた会いましょうという約束を交わして別れたのですが、その約束通り、私が帰国してから9日後のこの日、二人で飲む場合の定番の店である和光市の「そばもん」で盃を交わすことができました。

なかなか刺激的だった様子のチョラツェ登攀のあらましや、帰国してから二人とも海の魚(刺身とか寿司とか)を食べまくった話などを話題としつつ、最初にビールで喉を潤したら日本酒に移行。次から次へと料理を注文しながら飲み進めて、気がつけば私は四合ほども飲んでへべれけになっていました。

蕎麦の後に〆のビールと板わさで幸せそうな我々。二人ともすっかり酩酊状態です。お客さん、もう入店してから4時間たっているんですけど。

アユミさんは、この山行の前はこれが最初で最後のネパールだと思っていたそうですが、帰国してから考えが変わり、再びネパールの山に登りたいと思うようになったと言ってくれました。その気持ち、わかります。空気が薄くて寒暖の差が激しく、おまけに各種衛生水準が日本基準ではアレなネパールの旅はやはりつらくて、歩いているとき・登っているときは「もう来ないぞ」と思うのに、喉元を過ぎるとなぜか再びあの厳しい環境の中に身を置きたくなってしまうのです。

ところが、私の方はと言えば旅の前からリハビリ通いを続けていた頸肩腕症候群の症状が帰国後に一気に悪化してしまい、この冬はクライミングと名のつくものは一切封印せざるを得ない上に、普通の山歩きすら控えている状態です。これは心理的にはヒマラヤのエクスペディション以上に厳しい!しかし嘆いていても何も変わりませんから、今はこの状態を受け入れて地道にリハビリに専念するしかありません。

そんなわけでアユミさん、リハビリが奏功していつか再び山を歩けるようになったら、陣馬山あたりでの緩いハイキングに付き合ってください。そしてもちろん、下山後は「山下屋」さんで飲んだくれるということで。

ネパールから帰国した直後に計ったところ、体重は標準に対して3kg減、体脂肪率も10%まで落ちていました。これはいいぞ!と喜んでいたのですが、この飲み会の翌日に計ったところ、体重は元に戻り体脂肪率も13%。トホホ……。