翔空
Memorandum #1263 - きき酒付き体験型日本酒講座
2026/07/22
梅雨明け直後のすさまじく暑い水曜日、久しぶりに銀座に出て新潟県のアンテナショップ「THE NIIGATA」を訪ねました。


その目当てはここで開催される「きき酒付き体験型日本酒講座」で、いずれもきき酒師の資格を持つ漫才師二人組「にほんしゅ」の解説で新潟の地酒について学ぼうというイベントです。まずは3階のイベントスペースでお勉強から。


新潟県は酒蔵数も成人一人当たりの日本酒消費量も全国1位、生産量は兵庫・京都に次いで3位という日本酒大国で、そのお酒の特徴を一言で言えば淡麗辛口です。この辛口や甘口は発酵を止めるタイミングによって決まるという製造法と、1955年発売の「越の寒梅」から始まった淡麗辛口の歴史を手際よく説明していただき、そこに「にほんしゅ」のお二人による新潟地酒ネタ漫才も加わって楽しい講義でした。

続いて2階に移動して、お待ちかねの試飲コーナー。ずらっと並ぶ新潟の地酒の中から5つに限って試飲可能です。しかし、40種類もの地酒の中からこれはと思うものをどうやって選べばいいのか?

そこは心配無用。香りの高さと味の複雑さとを軸として塾酒・醇酒・爽酒・薫酒の四象限に分けた日本酒マップが用意されており、これを手がかりに気になるお酒を選んでいけばOKです。そこで、これら各象限の特徴を強く持つ(つまり原点から離れたところにマッピングされた)お酒を選んで飲み比べました。


こう言うことを書くと申し訳ないのですが、新潟のお酒は私の若い頃になぜか流行った「上善如水」のイメージが強く味も素っ気もないという思い込みがあって、どちらかと言えば敬遠していました。しかし、こうして飲み比べてみると当たり前のことですが新潟のお酒も実に多様な個性があり、とてもひとくくりにできるようなものではなくて、これまでの思い込みが払拭されました。

イベントが終わったところで最後に買い求めたのは、上記の分類では「薫酒」に属する新潟市のLAGOON BREWERY「翔空 HOP SAKE ほっぺ」です。その名前から想像がつくようにビールに欠かせないホップをもろみの中で醸すことで、骨格は日本酒ながら柑橘類を想起させる香りと瑞々しさ、そしてほろ苦さと爽快さを楽しめる仕上がり
のお酒になっており、一口試飲してみてその香り高さにノックアウトされた一品。ただしとても個性的なので、食中酒として料理に合わせることは考えず、まずはその香りと味自体を楽しむお酒として扱おうと思います。
しまった!それならお酒だけでなくアテも「THE NIIGATA」で買ってくるのだった。