壮行

1998/11/14

麻布学園でチェス部顧問として20年余りにわたり導きをいただいてきた加藤史朗先生が、9月末をもって麻布学園を退職され、10月1日付けで愛知県立大学外国語学部(担当科目はロシア語とロシア研究)に移られたことを受けて、チェス部歴代のOBと現役とが一堂に会し加藤先生の壮行会を開催しました。場所は麻布学園大会議室です。

昨年の25周年式典のときにもOBはずいぶん集まりましたが、今回はチェス部創設メンバーである我々の代が予想外に多く参加してくれて先生に喜んでいただけました。また、校長先生、現顧問の先生方、全日本チャンピオンの渡辺暁氏も参加して、それぞれ心のこもったお言葉を下さいました。

送辞をいただいた先生方と渡辺氏。

歓談中。手前で色紙を書いている同期のコバヤシの頭と、その向こうでお絵描きに余念がない参加者の娘さんとが微笑ましい構図。ところで今回、意外に難航したのが記念品の選定で「ロシアが御専門で、チェスにまったく興味のないチェス部元顧問に、一体何を贈ればいいのかさっぱり」という嘆き節が聞かれる場面もありましたが、合宿でのハイキングが恒例になっていたことからミレーのザックにしたところ、先生にいたく気に入っていただけたようです。

しかし、二次会の席で「麻布を出て20年たっても、そこに加藤先生がおられるとわかっているから自分が麻布と繋がっているという気持ちを持ち続けることができたけど、これでそうした繋がりがなくなってしまうな」と語っていたメンバーがいましたが、確かにそうした寂しさは否めません。

こういう気持ちは生徒側の勝手な感傷で、加藤先生はあまりお好きではない、とわかってはいても。