炎上
2001/09/14
「ニューヨークのワールドトレードセンターに飛行機が衝突したらしい」という第一報に接したとき、心の中に思い浮かべたのは操縦を誤ってビルに激突する小型機(セスナ機のような)の姿でした。
ところが、友人との電話の中でそんな話ではないと認識の誤りを指摘され、テレビの映像などを通じてようやく実態を理解したというのがここ数日の自分です。
自分はニューヨークに行ったこともなければ、現地に知人がいるわけでもなく、当然、崩落したワールドトレードセンタービルそのものにも思い入れはありません。物理的な喪失という点だけで言えばむしろバーミヤンの石仏の破壊に伴う文化的損失の方が心理的に身近な問題なのですが、ひとつ決定的に異なっているのは、ワールドトレードセンターの崩落ではその中にいた大勢の人々の命が失われたという事実です。
被害の全体像もその背景も判然としていない状態ではありますが、まずは犠牲者の冥福を祈ると共に、このことがさらに大きな災厄の前奏とならないことを願うばかりです。