実録

2016/07/21

学生時代の洋弓部の同期仲間たちと新橋で久しぶりの飲み会。前回集まったのが2009年6月でしたから、この顔ぶれが揃うのはほぼ7年ぶりです。

多少の見た目の変化はあっても学生時代とほとんどキャラクターが変わらない仲間たちとの飲み会は寛いだ雰囲気で、最初はビール、ついでワインが進みます。そんな中、とりわけ皆の関心を集めたのは、宮内庁に勤めている梶田が取り組んできた『昭和天皇実録』の話でした。

平成2年から始まったこの仕事に彼はほとんど四半世紀にわたって取り組んでおり、平成26年に本文60巻を天皇皇后両陛下に奉呈することで既に一応の完成を見ているのですが、これを一般向け公刊本として刊行することとなり、全体を通してのチェックを担当しているのだそう。1冊あたり900ページ、全18冊プラス索引1冊という大変な分量の書籍になるため、作業量は膨大です。刊行はもう始まっていて、昭和天皇の誕生時から二・二六事件を描く第7巻までが刊行済み。ついで日米開戦から終戦までを対象とする第8・9巻が今年9月に刊行される予定で、崩御までの最終巻は平成30年3月、索引は平成31年3月の刊行予定です。梶田は一浪して私と同期になったクチなので、定年退官を迎えるのは平成31年3月。ということはこの公刊本『昭和天皇実録』の仕事を仕上げたところでリタイヤということになるわけですから、ある意味幸運だと言えるでしょう。

ただし、もちろん印税は個人の懐には入りませんし、本書の中には宮内庁職員の個人名も一切出ないのだそうです。