河津

2024/02/18

これまでも何度か秋になると息抜きに訪れている伊豆に、今年は2月に訪れてみました。その心は「河津桜まつり」での河津桜の花見です。

河津には以前「河津七滝」を見るために訪れたことがあり、一方河津桜の方は三浦半島に三崎の鮪を食しに行ったときに桜並木を眺めているのですが、本場河津での河津桜を鑑賞するのはこれが初めて。この祭りの公式サイトの説明によれば、河津桜というのは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されており、河津町在住の方が1955年頃に偶然見つけたその苗を育てたところ1966年から開花が見られ、その後に人の手によって増殖・普及が図られて、河津町に原木があることから1974年にカワヅザクラ(河津桜)と命名され、1975年には河津町の木に指定されたのだそうです。

その上流に天城峠や河津七滝を要する河津川沿いが花見スポットになっており、河津駅からそこまでの道も、河津川沿いの道にも、たくさんの屋台が出ていて軽くつまみ飲み食いしながら歩くのがいい感じ。今年の冬はアイスクライマー泣かせの暖冬ですが、花見をするにはこの日の陽気は絶好です。

河津桜と菜の花とは、開花時期が重なるので好一対の取り合わせになりますね(三浦半島で見たときもそうでした)。

川面のキラキラを背景に撮るのもなかなか映えますなぁ。インバウンドの観光客の姿も少なからず見かけましたが、これは河津町の広報戦略の勝利。私の評価としては、確かに満開の河津桜が連なるさまは見事ですが、これだけを見るために東京から片道2時間とそこそこの交通費をかけるのはさすがにコスパが悪く、せっかく河津まで来るなら周辺の宿泊施設に泊まって伊豆の海の幸と山の幸とを堪能していただきたいものです。

というわけで私は、伊豆高原にある某所にて素晴らしいご馳走と気持ちの良い風呂と心のこもったもてなしを満喫したのでした。

2024/02/19

夜半から雨が強く降り出していましたが、朝になってみると海上の大島あたりの雲が切れて不思議な夜明けの景色を眺めることができました。

この日は終日雨でしたが、メインイベントは昨日の花見でしたし、寛いで何もしないことの方にそもそもの旅の眼目があったので、朝風呂にもつかりながらのんびり時間を使って、おいしい朝食をいただいて、昼前にチェックアウトして鈍行を乗り継いで東京へ戻りました。